2016年02月20日

大局観

★アベノミクス、黒田マジック共に先行きが怪しくなってきました。日本経済の真の浮上はいつなのでしょうか?日本経済の不振の根本的な所は、潜在成長率の低下にあります。人口減、社会保障費の増加、そしてのしかかる政府の巨額債務、というところでしょうか?

★アベノミクスについては、もともと輸出頼みの側面が強くありました。それが中国経済の不振に端を発して輸出効果が見込みづらくなってきました。中国に関しては、一度ドカンと大きく調整する必要があり、そのドカンが来ないと先に進めないように思います。そのため目先アベノミクスは頓挫するのでしょう。ただ、その後は、世界経済は再び成長を続けるでしょう。ドカンと大きく調整したところ、そこは買い場であるように思います。日本経済はこの調整を乗り越えることが出来れば、再び輸出で頑張っていけるのではないでしょうか?

★規制緩和と構造改革ももちろんアベノミクスの中核ですが、これは2000年以前からお題目のように唱えられてきたことで、電力自由化等、そこそこは進んではいるのでしょうが、なかなかドラスティックに、というわけにはいきません。しかしながらその数少ないドラスティックな構造改革がTPPでしょう。私も全貌がつかめていないのですが、これはものすごい規制緩和と構造改革だと思います。TPPが発効すれば、上手くいくと日本経済に劇的にプラスになると思います。一方、古い形の農業など既得権益に守られた分野は、TPPによって大きく毀損されると思います。結局の所、日本経済にどう働くのか??よく分からない面も大きいです。ただ、TPPに参加しない選択肢はないと思います。日本抜きで経済がブロック化されると、日本の輸出産業は、決定的なダメージを受けるでしょう。誤解を恐れずにいえば、江戸時代の鎖国に逆戻り、超縮小均衡型のどん詰まり経済に戻ることを余儀なくされるのではないでしょうか?

★最後に潜在成長率の低下について。人口減と社会保障費の増加が諸悪の根源であることは明らかです。消費税増税延期をしたって、それが根本的な解決にならないのは明らかです。根本的な解決策は人口増、ですが、日本国は、移民受け入れはしない方針です。確かに移民受け入れの行き着く先は、治安の悪化、社会安定性の低下、であることは今のヨーロッパが証明しています。移民を可とすべきか、不可とすべきか、は難しい問題ですが、受け入れない選択肢も理解は出来ます。では、移民を受け入れなければどうなるか?結局の所、人口のボリュームゾーンである団塊の世代後15年程度の世代が寿命を迎えるまで、そうして社会保障費の増加が止まるまで、は日本が厳しい時代となるのは避けられないように思います。巨額債務についてもなんとかプライマリーバランスをゼロに持ち込んで堪え忍んで、あとは今みたいに無理をしなくても自然にインフレが訪れれば、時間をかけて解決していくことが可能になるのではないでしょうか?そうなって初めて逆説的ですが若い世代に余裕が出て、再び人口が増え始める可能性もあるかもしれません。

★数十年後の日本がどういう姿になっているのか分かりませんが、国家の栄枯盛衰に関して、いつも良い時代が続くわけではないのは仕方がないと思います。これからもしばらくは厳しい時代なのでしょうが、未来の日本復活!を信じて、知恵を働かせてこの厳しい時代を生き抜いていくことが必要なのかな、と思います。
posted by est at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 相場雑感 | 更新情報をチェックする
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